第1回研究会レポート

第1回:2008年2月14日(木)14:00~16:00
この日は、第1回目ということもあり、座長の選出、事務局(厚生労働省担当課)からのデータをもとにした現状の報告、今後の議論の進め方、議論となり得るテーマ、などが話の中心。また、各委員からデータの追加の要望が出されるなどで、具体的な内容には入りませんでした。
「研究会で議論していただく論点(案)」として、事務局が示した内容は以下のようになっています。

研究会で議論していただく論点(案)
1.派遣労働の雇用政策における位置付け
2.労働者派遣制度の在り方
(1)派遣労働者の雇用の安定
(2)均衡処遇の考え方、派遣元と派遣先の役割分担の在り方
(3)需給調整機能の強化
(4)優良な事業主を育て違法な事業主を淘汰するための仕組み
3.その他
必要に応じ、適宜論点を追加

このうち日雇派遣や直接雇用の申込み義務などは、2(1)派遣労働者の雇用の安定で、紹介予定派遣などは2(3)需給調整機能の強化で、取り上げるとしています。
座長の鎌田委員から「専ら派遣(特定の派遣先のみを対象に行う派遣)もテーマにしたい」旨の発言があり、今後、このテーマも議論の俎上にのると思われます。
この他「非典型労働者全体を見据えた上での「派遣」としないと十分な議論にならないのではないか」「有期契約のルールと派遣のルールは違うのか、違うのであれば違うことをよしとするのか」などといった発言が出されました。
第1回目と言うことを差し引いても、全体的にやや瑣末な議論になっている印象を受けましたが、この日の傍聴は約100人。テレビカメラも複数台入るなど、昨今の労働者派遣法に対する社会的な関心の高さが伺われます。
この日の様子だけでは、どのように議論が展開されていくかは未知数な状況。具体的な内容に入るのは、次回以降になります。

[参考リンク] ⇒ 第1回今後の労働者派遣制度の在り方に関する研究会 配付資料(厚生労働省)
[参考リンク] ⇒ 第1回今後の労働者派遣制度の在り方に関する研究会 議事録(厚生労働省)

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