29 2月

労働者の使い捨てを許すな!有期労働法制の実現にむけた2.24集会(報告)

ご案内をさせていただいた「労働者の使い捨てを許すな! 有期労働法制の実現に向けた2.24集会」は、約150名が参加しました。
この日の司会は、全国ユニオン副会長の鈴木さん(東京管理職ユニオン)。まず、主催者を代表して全日建・小谷野書記長が「労働者の使い捨てを許さない有期労働契約法制の実現へ向けてがんばろう」と宣言しました。続いて基調解説として、棗弁護士が現時点で分かっている範囲内で、具体的な例を挙げて解説を行いました。また、労働基準監督官らでつくる全労働省労働組合森崎委員長は、労働行政の現場から「有期法制で低労働条件の正当化を許してはならない。入口規制が絶対必要」と訴えました。
続いて現場から、それぞれ以下のような報告がありました。

<武庫川ユニオン>
兵庫県の武庫川ユニオンから「日本郵便非正規ユニオン」の福本委員長らが、この日のために上京。非正規で働くことの残酷さと現実を切々と訴え、共感を呼びました。

<全労金>
石田委員長は「すべての労金に働く労働者の処遇改善」をテーマに非常勤や派遣労働者を組織化し、戦略方針を策定し、着実に「無期」雇用化し処遇改善の実をあげていることを報告しました。

<NPO官製ワーキングプア研究会>
白石代表(前荒川区職労書記長)は、公務非正規が60万人を超え、同じ仕事にもかかわらず半分以下の賃金、細切れ雇用の実態と改善を訴えました。

<JR東労組>
大沼中央執行委員は、グリーンスタッフと呼ばれるJR東日本の非正規労働者を70%以上組織化し闘っている現状報告として「この3月末に200人の仲間が雇止めされようとしている。契約期間は5年上限で正社員登用の試験はあるが、会社は2割しか合格させない。団体交渉と社会的キャンペーンで闘っている」と説明しました。

<派遣ユニオン>
KDDIエボルバユニオンとして裁判闘争、国際オペレータ通話の廃止撤回を闘っている見留洋子委員長が「重要な仕事を非正規で使いまわす無責任社会を許してはならない。有期雇用労働者の権利確立にともに闘おう」と訴えました。

集会の締めは鴨桃代全国ユニオン会長。法案の内容がまとまる2月29日に緊急に行う厚生労働省前でのアピール行動への参加とともに、力を合わせてよりよい有期労働契約法制の実現を訴えました。
なお、集会の冒頭には衆議院議員工藤仁美さん(民主党)が参加し、長年札幌パートユニオンで闘ってきたことを生かし、国政の場で有期法制が実効あるものにするため頑張る、と決意表明を行いました。また、いつも参加する福島みずほ参議院議員は社民党大会のため参加できず「ともに頑張る」とエールがありました。